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2022年第34回リュサス国際ドキュメンタリー映画祭 2023〜2024年度日本への窓 パリ リュサス 東京 次回の上映会

『竪川に生きる』山本容子監督

2024年02月28日 映画上映(サン=ドニ)

18時30分に(フランス時間)
上映会場:エクラン ド サン=ドニ (14 Passage de l’Aqueduc, 93200 Saint-Denis, France, 13番線の駅: Basilique de Saint-Denis)
上映後、山本容子監督を迎え、トーク&ディスカッション有り。

→ あらすじ

2020年夏季オリンピックの東京招致が決定する1年前の 2012 年10月、東京都江東区竪川河川敷公園では、 区役所による野宿生活者への強制排除が行われていた。都内のある映画館で東京・山谷を舞台にした日雇い労働者のドキュメンタリー作品を見に行った私は、竪川河川敷公園で生活する男性と出会った。「生活保護はとらないのですか」と質問すると、男性は「アルミ缶収集で生活をしています。よかったら私が住んで いる場所を見に来てください」と言った。翌日、私は公園を訪れた。そして2012年12月5日、江東区が公園での行政代執行を試みた日から、私は彼らの生活を記録に残すために映像を撮り始めた。

→ 山本容子 監督

1976年日本で生まれ、2017年からフランスに在住している。千葉大学(日本)で言語学修士号を取得した後、東京写真学園(2007年)で写真を学ぶ。ドキュメンタリー写真家として東京の町工場を撮影した作品は、『東京町工場』(雷鳥社、2008年)で出版された。『竪川に生きる』は初の長編ドキュメンタリー映画であり、2022年 第34回フランスリュサス国際ドキュメンタリー映画祭で上映された。

→ 作品情報

原題: 竪川に生きる
監督: 山本 容子
製作年: 2021年
時間: 100分
国: 日本
言語: 日本語
字幕: フランス語や英語
製作: 山本容子
撮影: 山本容子
録音: 山本容子
編集: 山本容子

2023年11月14日 映画上映(パリ)

20時30分に(フランス時間)
上映会場:フォーラム デ イマージュ (Forum des Halles, 2 rue du cinéma, 75001 Paris, France).
上映後、山本容子監督を迎え、トーク&ディスカッション有り。

2022年11月17日 映画上映(東京)

第114回 VIDEO ACT! 上映会
18時30分開始
上映会場:東京ボランティア市民運動センター
〒162-0823 東京都新宿区神楽河岸1-1 セントラルプラザ10階 電話: 03-3235-1171
上映後、監督の山本容子さんをオンラインで迎え、トーク&ディスカッション有り

2022年08月26日 映画上映 (リュサス)

第34回リュサス国際ドキュメンタリー映画祭(フランス アルデッシュ地方)にてフランス語字幕版で上映されました。
2022年8月26日 10時15分からScam会場にて上映
2022年8月26日 21時30分からMoulinage会場にて上映

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2022〜2023年度日本への窓 パリ 上映会

『被ばく牛と生きる』松原保監督


→ あらすじ

福島第一原発事故から1ヶ月後、国は20km圏内を“警戒区域”に指定、立入を厳しく制限。5月、農水省は、放射能に汚染された食肉を流通させないため、20km圏内にいる全ての家畜の殺処分を福島県に通達する。明日の我が身も知れず強制避難を強いられた農家は、涙を呑んで通達された家畜の殺処分に従うしかなかった。しかし、その殺処分の方針に納得できず、牛を生かし続けようとする畜産農家が現れました。

ある農家は被曝を覚悟で住んではならない居住制限区域で暮らし、別の農家は2日に1回60キロ離れた二本松市の仮設住宅から通い続けている。事故翌年、被ばく牛に原因不明の白い斑点模様が出現。被ばく牛を科学的に調査する大学合同チームも動き出す。研究テーマは、「世界初、低線量被曝による大型動物への影響」。しかしながら、国は初期の被曝量が分からないという理由から、価値はないと判断し、人類に有益と思われる研究にさえ協力しません。

事故の痕跡をリセットしたい国にとって、原発事故の生き証人ともなる“被ばく牛”はやっかいな存在となっていく。被ばく牛を生かし続けてきた農家も徐々に心が折れていく…長期にわたる経済負担、避難先での老老介護など止む負えぬ事情から脱落していった。原因不明の白斑を放射能による突然変異と考えたある農家は、国に抗議しようと逮捕されるのを覚悟で斑点牛を東京・霞が関へと連れて行く。

原発事故から5年、十数軒あった反対農家は5軒となった。故郷も仕事も奪われ、それでも経済価値のない牛を生かし続ける農家の刹那と悲哀を静かに描くドキュメンタリー映画です。

→ 松原 保 監督 

1959年 大阪生まれ

1986年東京の番組製作会社に入社、テレビ番組やCM、企業PRなどを数多く手掛けてきた。
2008年、パワーアイの代表に就任。シンガポールのヒストリーチャンネルやブータン国営放送とは日本人として初めて国際共同制作を行った実績を持つ。日本人が持つ「心の文化」を世界に向けて大阪から発信しようと、海外の放送局との国際共同制作を模索している。今回の長編映画は初監督作品となる。

→ 作品情報

2016年製作/104分/日本

オフィシャルサイト

→ 予告

2022年11月29日 映画上映(パリ)

18時30分開始
Forum des images (Forum des halles, 2 rue du cinéma, 75001 Paris, France)

上映後、「Nos voisins lointains 3.11」協会の杉田くるみさんと「Yosomono-net France」協会の飛幡祐規さんを迎えて、トーク&ディスカッション。